障がい者差別

【2024年通常国会ハイライト②】障がい者の権利を見えないところで侵害している法律等に問題提起しました

法律は、本当は私たちの生活に非常に身近なものですが、具体的な施策の方向性を定める「●●基本法」や、特別な時にだけ関係する法律は、その影響は見えにくく、気づきにくいものです。2024年通常国会では、見えにくくても重要な論点として、障がい者施策の理念法である障害者基本法改正と、障がいを理由とする法令上の「欠格条項」、そして各自治体の条例・規則に残る「制限条項」について問題提起しました。 障害者基本法第 […]

続きを読む
シンポジウム「ともにいるだけで学びになる~これからの協働センターはどうあるべきか、その可能性を考える」に参加しました(2024年2月5日)

インクルーシブ教育がなかなか進まない中、学校卒業後の生涯教育の場にも、障がい者は参加しにくい状況にあります。この課題を障がい福祉関係者や当事者だけでなく、地域の協働センター(=元公民館)と共有し、解決していこうとする挑戦的な取り組みがあります。認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ(静岡県浜松市。以下レッツ)が文部科学省助成を受けて行う「学校卒業後における障がい者の学びの支援推進事業」です。2 […]

続きを読む
2024年5月9日 厚生労働委員会質疑(雇用保険法等改正案審議)「障がい者を労働から締め出す政策、まだ残ってます!」

○天畠大輔君 れいわ新選組の天畠大輔です。障がい者は労働から締め出されています。代読お願いします。 本日は雇用保険法改正案の審議ですが、障がい者雇用の促進政策は様々ある一方で、障がい者を労働から締め出す政策がまだまだ残っています。この問題意識のもと、法案の関連として質問いたします。 15年ほど前、実習点数も十分だったのに、私は大学から社会福祉士の受験推薦が得られませんでした。その理由の一つは、私の […]

続きを読む
「障害のある人と警察のあり方を考える~警察官は私たちをどれくらい理解してくれているのでしょうか~」に参加しました(4月17日)

安永健太さん死亡事件をご存知でしょうか。2007年9月25日、安永健太さん(当時25歳)が自転車で障がい者作業所から帰宅中、不審者と間違われ、警察官から後ろ両手錠をかけられ、5人もの警察官に取り押さえられて亡くなった事件です。健太さんには中等度の知的障がいを伴う自閉症スペクトラムがあり、コミュニケーションが難しいという特性がありました。しかし、警察官は誰一人として健太さんに障がいがあることに気づき […]

続きを読む
2024年4月4日 厚生労働委員会質疑「あなたの街にも?あの法律にも?障がい者を締め出す欠格・制限条項の改正を」

○天畠大輔君れいわ新選組の天畠大輔です。われわれ障がい者に対する欠格条項について質問します。代読お願いします。 15年ほど前、私は大学から社会福祉士の受験推薦が得られませんでした。介助を付けて実習を済ませ、点数も十分だったのにです。「社会福祉士の仕事の本質の部分は、介助を付ければこうできる」ではなく、「前例がない」という予防的発想の門前払いで、あきらめざるを得ませんでした。 今日質問する欠格条項や […]

続きを読む
2023年11月16日 厚生労働委員会質疑「テーマいろいろいきます!改正旅館業法下での宿泊拒否を防ぐ・改正障害者差別解消法ガイドラインへ提案・障害者医療費助成の国保減額措置に異議あり!」

○天畠大輔君れいわ新選組の天畠大輔です。まず、改正旅館業法について伺います。代読お願いします。 第211回国会で成立した改正旅館業法では、障がいを理由とする宿泊拒否が生じ得るなどの懸念から、私は反対の立場を取りました。法案成立後に、厚労省は「改正旅館業法の円滑な施行に向けた検討会」を開きました。障がい当事者も委員として参画し、様々な障がい者団体の意見聴取を行ったうえで、先月、とりまとめ及び政省令・ […]

続きを読む
発話障がいのある議員が、自分の意思疎通方法で発言する権利、一歩前進!

発話障がいのある議員が、自分の意思疎通方法で発言する権利、一歩前進です!これまで参議院厚生労働委員会では、天畠の「あ、か、さ、た、な話法」中、ネット中継の音声が止まっていました。天畠の質疑持ち時間が減らないよう、既存の「速記止め」というオフレコ扱いを適用していたためです。今臨時国会(第212回国会)からは、音声が流れ続けます。様々な協議、調整をいただいた国会議員の皆さま、関係者の皆さまに改めて御礼 […]

続きを読む
車いす議員5人で、改正旅館業法により障がい者らが不当な宿泊拒否を受けない指針をつくるよう厚労省に要望書を提出しました(9月25日)

第211国会で、改正旅館業法が成立しました。この法改正にあたっては、障害を理由とする宿泊拒否が生じうるなどの懸念が指摘されてきました。今年12月の法施行に向けて現在、「改正旅館業法の円滑な施行に向けた検討会」が開かれ、政省令と指針策定に向けた議論が進んでいます。 2023年9月5日の第2回検討会で示された政省令及び指針案は、障害者団体等への意見聴取が概ね反映された内容となっています。しかし、検討会 […]

続きを読む
【2023年通常国会ハイライト⑤】分断を深める「宿泊拒否拡大」法案に反対しました

法案に問題多く衆議院で大幅修正 旅館やホテルといった宿泊施設について定める「旅館業法」という法律があります。この第5条では、基本的に「営業者は宿泊を拒んではならない」と定められています。旅館業にはすべての人、とりわけ弱い立場にある人が路頭に迷うことを防ぐ公的役割があるからです。 一方で、この5条には例外規定(=宿泊拒否要件。法改正前は、(法改正前は、「伝染性の疾病にかかつていると明らかに認められる […]

続きを読む
津久井やまゆり園事件から7年を迎えて

元職員が自分のかつての職場である知的障がい者福祉施設に刃物を持って侵入、入所者19人を刺殺し、職員を含む26人に重軽傷を負わせたあの事件から7年が経過しました。この事件で亡くなった方々のご冥福を心からお祈りいたします。 犯人は逮捕後の取り調べにおいて「障がい者なんていなくなってしまえ」と供述するなど、強固な差別意識が動機となって犯行に至ったことが明らかになりました。その衝撃は、私を含む多くの障がい […]

続きを読む