法案名
【2023年通常国会ハイライト⑥】「制度の狭間」に取り残された1型糖尿病患者への支援を提起しました
1型糖尿病を知っていますか 1型糖尿病をご存知でしょうか。日本における小児期発症患者の年間発症率は10万人に1.5~2.5人、糖尿病全体のうちの数%にすぎません。 血糖値を下げるホルモンであるインスリンを体内で作れなくなる病気です。ウイルス感染などをきっかけに、膵臓のインスリン生産細胞が破壊されることで発病します。人はインスリンにより体に糖分を取り込まなければ生きていけませんから、1型糖尿病はイン […]
【2023年通常国会ハイライト⑤】分断を深める「宿泊拒否拡大」法案に反対しました
法案に問題多く衆議院で大幅修正 旅館やホテルといった宿泊施設について定める「旅館業法」という法律があります。この第5条では、基本的に「営業者は宿泊を拒んではならない」と定められています。旅館業にはすべての人、とりわけ弱い立場にある人が路頭に迷うことを防ぐ公的役割があるからです。 一方で、この5条には例外規定(=宿泊拒否要件。法改正前は、(法改正前は、「伝染性の疾病にかかつていると明らかに認められる […]
【2023年通常国会ハイライト④】感染症対策に社会的格差の視点があるかただしました
感染症対策で障がい者は文字どおり「置き去り」 2023年通常国会には、国立感染症研究所と国立国際医療研究センターを統合し、「国立健康危機管理研究機構」を作るための国立健康危機管理研究機構法案が政府から提出されました。米国の疾病対策センター(CDC)をモデルに、感染症に関する科学的知見を政府に提供する役割を担うもので、新機構は「日本版CDC」とも呼ばれます。 米国でも日本でも、新型コロナウイルス感染 […]
【2023年通常国会ハイライト③】差別防止の実効性を高めたゲノム医療法案修正案を提出しました
より良い遺伝子を上位に置いてしまわないか? 近年、私たち人間のもつ遺伝情報に基づくゲノム医療が、がんなどに用いられています。ゲノム医療を望む誰もがその利益を等しく享受できる環境整備は、とても重要です。一方で、遺伝情報・ゲノム情報の取り扱いについては、細心の注意を払う必要があります。 そこで超党派の「適切な遺伝医療を進めるための社会的環境の整備を目指す議員連盟」がこの間、議員立法でゲノム医療に関する […]
【2023年通常国会ハイライト②】国会のバリアフリーは温情主義で進めたものではないと答弁を取りました
国会のバリアフリー、合理的配慮を滞らせないために 4月11日の内閣委員会で、国会議事堂のバリアフリーと、障がい当事者議員への合理的配慮について質疑しました。令和5年度予算案の本会議採決時に、れいわ新選組の木村英子議員が本会議場の壇上で発言したところ、自民党の西田昌司議員がご自身の動画で誹謗中傷を行ったことが、この質疑の直接のきっかけです。 西田議員は動画で「参議院のバリアフリー工事等に対して感謝の […]
【2023年通常国会ハイライト①】過去に国が障がい者らに行った強制不妊手術への謝罪・補償・再発防止を大きく取り上げました
原告と総理の面会求める 優生保護法(1948年成立)という法律のもと、遺伝性疾患のある人、ハンセン病患者、障がいのある人々などが、不妊手術や人工妊娠中絶の被害に遭ったことをご存知でしょうか。50年近く続いたこの法律による、不妊手術の被害者は、分かっているだけで約25,000人にのぼります。 1996年、この法律は「母体保護法」へと改正され、強制不妊手術は行われなくなりました。しかし、被害者らが20 […]
2023年6月8日 厚生労働委員会質疑「ゲノム医療と差別禁止は両輪だ」
〈質疑〉○天畠大輔君れいわ新選組の天畠大輔です。ゲノム情報を理由とする差別の防止について質問します。代読お願いします。 近年、私たち人間の持つ遺伝情報に基づくゲノム医療が、がんや難病の治療に用いられています。ゲノムとはDNAの全ての遺伝情報を指し、いわば生物の設計図のようなものです。たとえば、がんゲノム医療では、がんの遺伝子を詳しく調べることで、1人1人の遺伝子の変化に応じた適切な治療法や効果的な […]
2023年6月6日 厚生労働委員会質疑(旅館業法改正案審議)「分断を深める宿泊拒否拡大に異議あり」
〈質疑〉○天畠大輔君代読します。れいわ新選組の天畠大輔です。合理的配慮を制限する旅館業法等改正案について質問します。 今般の法改正の基となった「旅館業の見直しに係る検討会」では、感染症対策が出発点だったものの、モンスタークレーマーやカスタマーハラスメント対応も俎上にのりました。閣法は、衆議院での修正を経たものの、感染症拡大防止の大義名分を利用して、本来は全く別問題であるいわゆるカスタマーハラスメン […]
2023年5月30日 厚生労働委員会質疑(国立健康危機管理研究機構法案審議)「感染症対策は『格差対策』だ」
〈質疑〉○天畠大輔君れいわ新選組の天畠大輔です。代読お願いします。 本日は、私のコロナ療養の体験談から話を始めます。私は、昨年12月に新型コロナウイルスに感染し、介助者とともに自宅療養を余儀なくされました。通常、重度障がい者はコロナに感染した時点で入院を勧められますが、私は慣れた介助者との自宅療養を選びました。なぜなら、病院では完全看護体制やコロナ禍の感染対策を理由に介助者の付添いを断られることが […]
2023年5月25日 厚生労働委員会質疑(国立健康危機管理研究機構法案審議)「『官邸が司令塔』にだまされるな!日本版CDC」
○天畠大輔君れいわ新選組の天畠大輔です。国立健康危機管理研究機構という「飛行機」には操縦桿が2つ付いています。代読お願いします。 今国会で「新型インフル特措法及び内閣法改正法」が成立し、「内閣感染症危機管理統括庁」が発足する見込みです。資料1はそのポンチ絵ですが、ご覧のとおり、この内閣感染症危機管理統括庁が司令塔となって、国立病院など指定公共機関、本法案で審議される国立健康危機管理研究機構、厚労省 […]